図説 脂肪吸引

脂肪吸引の手術写真

5.デザイン

脂肪吸引はデザインから治療が開始されていると思って下さい。 単純に吸引するのでは無しに、充分取りたいところと控えめにするところを見定めてメリハリあるボディの実現を目指します。

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6.麻酔

範囲が広ければ硬膜外麻酔を使用します。狭ければ局所麻酔です。 これに静脈麻酔を併用することでウトウト眠って手術を受ける事が可能です。 従って全身麻酔をする必要はありません。全身麻酔は言わば仮死状態にする訳ですから僅かの確率ですが事故を誘発します。 麻酔は資格(標榜医、専門医)のある医師から受けるに越した事はありません。

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7.手術(Tumescent Technique)&EUA(超音波)

脂肪層にTumescent液と呼ばれる血管収縮剤入りの水溶液を多量に入れます。 専用のポンプにマルチホール(多孔)のインフィルトレーターでシャワーのように水溶液が出て、脂肪層に浸潤します。 水溶液を充分に入れたところには対外式超音波をあてがいバイブレーション効果 でTumescent液の更なる浸潤を図ります。

脂肪吸引の手術写真

8.顔の吸引

顔の吸引は耳たぶの付け根の後ろ側から行う事が多いので、通常キズはまず分かりません。 ですが出来ればメスを使わずに注射の針穴だけで、細めの吸引管を通してもらえるなら縫合も不要で、傷痕もいずれ分からなくなるでしょう。 また頬骨の下は取りすぎるとコケるので、そこは控えめにし、フェイスラインはしっかり吸引してもらうのがベストでしょう。

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9.腕の吸引

腕の吸引は途中で体を起してチェックすべきです。このことの必要性は私、木村が平成15年の日本美容外科学会で発表しています。 腕は元々腹部・大腿より脂肪が薄いので、広い範囲で吸引しなければ変化に乏しいので、全周法での吸引が望ましいものです。 また腕は下肢の吸引後のように先端まで術後ストッキング等で圧迫することが出来ませんので、強い圧迫による拘縮が期待できない分、医師の手術の腕前の差が結果に大きく現れます。

腹の脂肪吸引

10.腹の吸引

下腹部が一番効果が上がります。 次がウエストですが、上腹部は胃のところの腹筋が緩んで前に出ているためもあって、下腹部の半分位しか満足感が無いのが通常の結果です。 腹部は妊娠線は目立つ人の場合は肌の張りが戻る力が弱いので、術後にシワ・タルミが目立つ事があります。しかし表層の吸引手技で皮膚を拘縮させることで、ある程度カバーできます。